やりがいも、キャリアも、働き方も
充実する日々。
航空SBU
塚本 有沙
この記事のサマリー
1. 航空機のリース事業をメインとする事業部で新規事業開発のチームリーダーを担当。「航空機アフターマーケット」と「空飛ぶクルマ」の2つの事業開発に取り組む。
2. 家族の都合を優先するために一旦は退職。5年のブランクを経て「配偶者転勤に伴う退職・再雇用制度」を活用して住友商事に復職。
3. 仕事を通じて社会課題にアプローチできることと、働き方やキャリアを柔軟に選択できることが住友商事で働くモチベーション。
- Profile
- 工学部 情報知能工学科を卒業後、2006年に入社。長らく航空機関連のビジネスに携わるほか、経営企画部にて全社プロジェクトも経験。2017年に、夫の海外転勤に伴い一度退職をするが、2022年に「配偶者の転勤に伴う退職・再雇用制度」を活用して復職。現在は航空事業開発部でチームリーダーを務める。
※所属およびインタビュー内容は、取材当時のものです
現在の仕事
「アフターマーケット」と「空飛ぶクルマ」
2つの新規事業開発に取り組む。
——航空事業開発部では、世界でも有数の大規模な航空機リース事業を展開されているそうですね。
グループ会社の三井住友ファイナンス&リースを通じて、航空機リース事業を展開しています。私たち住友商事は長年自社で実施してきた航空機リース事業に関する知見と、三井住友ファイナンス&リースのファイナンス力を掛け合わせ、互いの強みを持ち寄ることで事業を成長させてきました。こうしたリース分野を主軸としながら、住友商事のグローバルネットワークを活かした航空機の整備、中古部品の売買の様なアフターマーケット事業や、アドバンストエアモビリティ(空飛ぶクルマ)分野、環境分野などの新しいビジネスも展開しており、規模と幅広さを兼ね備えた多様な事業展開が当事業部の強みになっています。
——そのなかで塚本さんは新規事業開発のチームリーダーを努めているそうですね。実際にはどんな仕事をしているのですか?
私のチームでは2つのビジネスラインを手掛けています。1つ目は、航空機のアフターマーケット領域。航空機のライフサイクルはおよそ25年と言われており、退役した航空機は砂漠に放置されている例が散見されます。そんな社会的課題の解決を目指して、退役機からまだ使える部品を取り出して整備・販売するというサステナブルな事業の構築を目指しています。そのためにアメリカの事業会社に出資を行い、このビジネスの拡大を目指しているところです。
もう1つは「空飛ぶクルマ」です。これは2025年に開催される大阪万博での飛行が期待されている商材です。環境負荷の低減や交通渋滞の緩和などさまざまなメリットが期待される新しい交通手段を日本に導入しようとしています。現在は国の規制が整備されるのを横目に見ながら、「空飛ぶクルマ」のメーカーにあたるドイツの製造会社に出資をし、実用化の準備をしています。
住友商事で働くことの魅力
家族を優先して一旦は退職。
再び住友商事へ戻ったのは、
またみんなと一緒に働きたかったから。
——2017年に一度退職されたあと、2022年に「配偶者転勤に伴う退職・再雇用制度」を活用して再び住友商事へ戻って来られたのですよね?
夫のMBA留学に伴い、子どもに海外生活を経験させられることや家族全員が一緒にいることを優先して退職を決めました。ただ、自分が考えていた以上に退職の喪失感は大きかったですね。本帰国後はまた何かしら仕事をしたいと考えていたので、なるべく頭が鈍らない様、夫のMBA授業を聴講してみたり、資格取得に取り組むなど、自分なりに目標を持って海外生活を過ごしていました。
退職後も元上司とは定期的に連絡は取っていたので、夫の留学が終わるころ、当時人事にいた同期の勧めもあって再び住友商事に戻ってきました。元々退職する時には2年間のMBA留学帯同後、復職する気持ちでいたので、それが5年間に伸びてしまったものの、まずは当社への復職にトライしてみようという気持ちで再雇用を申請しました。
——5年間のブランクについては何か感じていましたか?
もともといた会社とはいえ、5年もあれば環境は変わっているだろうと思いました。しかも、離職中に末っ子を出産したので、3人の子育てと仕事の両立は簡単ではないと分かっていました。ですから、まったく心配がなかったといえば嘘になります。ただ、何事もやってみないと分からない、やらない後悔より、やった後悔の方が自分の中に納得感が生まれるので、余り深く考えずに精いっぱい頑張ろうという気持ちで戻ってきました。
再雇用後もはじめから当時のように仕事ができたわけではありません。やはり頭の回転が鈍っていた気がしますし、数ヶ月はリハビリのような気持ちでした。そんななかでも周囲の理解やサポートのおかげで今またこうして働くことができているので、そんな仲間たちには非常に感謝しています。
仕事の意義とやりがい
変わっていく住友商事を実感し、
時代の流れを感じる。
——戻ってきて、あらためて感じている住友商事の魅力は?
5年前と比べて大きな進化を感じたのは、ESGやDE&I(Diversity, Equity & Inclusion)に対する姿勢です。退職の直前、私は経営企画部でマテリアリティの策定に携わっていたのですが、当時はまだまだ会社の現場レベルまで納得感が形成されていなかったのが実際のところです。しかし今は各事業部の戦略にもこれらが組み込まれており、本気度を感じます。実際に仕事をするなかでも変化を実感していて、例えば以前は新卒採用の社員がほとんどだったのに対して、現在は、私のチームだけを見てもキャリア採用のメンバーが複数名います。メンバーはほぼ全員が共働きで、男性も早めに帰宅して子どもをお風呂に入れるといった働き方も出てきています。私自身も以前に比べて働きやすくなったことを実感しています。
——最後に、仕事に取り組む上でどのようなことがモチベーションになっていますか?
私たちが取り組む新規事業開発は、社会課題にアプローチするものです。航空機のアフターマーケットビジネスはサステナブルな社会づくりを、「空飛ぶクルマ」は脱炭素化のほか、災害時や緊急時の移動手段としても期待されています。これらを実現することで、社会をよりよくできると思うとやる気が出ますね。
あとは、純粋に部や、チームのメンバーと一緒に仕事するのが楽しいです。今は新規事業開発なので、常に状況が変わる中、チームであぁでもない、こうでもないと毎日議論をしながら、何とか物事を前に進めようとしています。時には思い通りに行かず、心が折れそうになりますが、それでも互いに励まし合いながら頑張っています。戦友ですね。
塚本 有沙が答える
5つのQ&A
Q1 入社した理由は?
学生時代から海外志向が強く、商社+エアラインを軸に就活をしていました。OB訪問をしたなかでもっとも「この人たちと一緒に働きたい」と感じたのが住友商事でした。
Q2 会社の雰囲気を一言で言うと?
最近は本当に「多様化」が進んでいます。私のチームにも航空業界や省庁など多様なバックボーンを持つメンバーが集まっていて、実際にそのダイバーシティがビジネスのさまざまなシーンで活きています。
Q3 求職者にオススメしたい住友商事の良いところ
本気でやりたいことがあるのなら、背中を押してもらえる環境。ただし、実際に行動に移すことと、成し遂げるための強い思いが必要です。
Q4 仕事を楽しむ秘訣は?
あまり考え込まずに、まずはやってみることです。考え過ぎるとどうしても恐れが出てくる。私も復職する前は不安が多かったのですが、やってみなければ分からないという気持ちで挑みました。今ではそれで良かったと思います。
Q5 仕事終わりの過ごし方は?
平日の3日は私、2日は夫という分担で、保育園に通う子どものお迎えを担当しています。私がお迎えの日は、子どもとの時間を大切にするためにメールも極力見ないように。夫がお迎えの日は、上司や同僚、部下と軽く飲みに出かけることもあります。オフサイトだからこそ見える姿や本音、縮められる距離感あるので、楽しく参加しています。
とある1日
- 8:45
- 出社・メールチェック
- 10:00
- 海外事業会社とのオンライン打ち合わせ
- 11:00
- チームメンバーと打ち合わせ
- 12:00
- 社員食堂でランチ
- 13:00
- 取引先と打ち合わせ
- 15:00
- 資料作成、契約書チェック
- 17:00
- 関係部署との打ち合わせ
- 18:00
- メールチェック
- 19:00
- 退社