住友商事 | Enriching lives and the world

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経験からなる独自のやり方で
チームを牽引する。

アジア大洋州住友商事グループ
アジア大洋州エネルギトランスフォーメーションユニット

大樂 智典

この記事のサマリー

1. アジアの発電事業では主に3つのプロジェクトを担当。現地政府をはじめ、さまざまな人と関わる仕事に刺激と楽しみを感じている。

2. 組織のリーダーとして「For the Project」の視点で判断することを大切にしてきた。そして、笑顔で楽しく働くことも。

3. メンバーが自走できる理想のチームをつくり上げ、「インフラといえば住友商事」を目指す。

Profile
工学部を卒業後、2003年に入社。アジアを中心に複数の発電所の企画・建設と運営管理に携わる。ベトナムで発電事業会社の社長を経験したのち、現在はインドネシアのジャカルタに駐在し、アジア大洋州電力インフラユニット長を務める。
※所属およびインタビュー内容は、取材当時のものです

これまでと現在の仕事

発電事業という大きなプロジェクトで、
さまざまな人と関わる刺激的な日々。

——入社以来、アジアやオセアニアの発電事業に携わってきたそうですね。

これまでアジア地域での電力ビジネスを行ってきました。各国の電力計画に基づいて発電事業の提案や入札を行い、受注が決まったら発電所を建設。完成後は運用して電気を販売するか、現地の会社に引き渡すのが大まかな流れです。1つのプロジェクト組成におよそ5、6年を要するケースが多く、インドネシアで2件、ベトナムで1件に関わりました。また最近では再エネの新規開発にも注力しています。同じアジアとはいえ、経済状況や文化がそれぞれ異なるので、発電事業に求められることや課題も異なります。住友商事グループは各国に根差したナショナルスタッフが多くいるので、現地のスタッフを通じて地域とそこで暮らす人々のことを理解することがグループ全体の強みに繋がっています。

——プロジェクトを推進するなかでは、どのような方々と関わるのでしょうか?

現地国の政府をはじめ、電力会社や発電所の建設会社、プロジェクトに融資してくれる銀行団、保険会社、弁護士など、実に多種多様な関係者と関わりながらプロジェクトを進めます。実際に契約がまとまって工事が始まるまでは、数年単位でこうした方々と調整や交渉を行うことになります。本当にたくさんの人にお会いし、話をする機会があるので刺激的で面白いですね。ベトナムの首相にお会いして事業の説明を行ったこともあります。国を挙げての一大プロジェクトを任されていることにプレッシャーは感じますが、ここ数年はやりがいの方を強く感じるようになりました。

組織のリーダーとして

「For the Project」でチームを牽引。
そして笑顔でいることも。

——現在はリーダーとして活動されていますが、何か意識的に取り組んでいることはありますか?

もっとも大切にしているのは「For the Project」です。プロジェクトのための意思決定をしようということ。事業を運営していく上で、ときにプロジェクトチームと住友商事側で意見が一致しないこともあるのですが、そんな時は「どちらかの意見を尊重する」のではなく、「プロジェクトにとって何が良いか」ということを常に念頭に置き、決断してきました。たとえば、住友商事目線では建設工事のコストを下げて利益率を改善するべきという意見があるケースでは、「求められている品質を保って発電所をつくる」ことを目的とした場合、コストを削減することで後の品質トラブルに繋がるリスクがあります。そうした事態を避けるためにも、採算を多少犠牲にしても必要十分な予算を組むという判断をするのです。
私たちの事業は、極論を言えば「その国で暮らす人々に電力を供給する」という目的を達成すれば良いわけですが、そこには時間軸や経済的な実現可能性をしっかり鑑みる必要があります。それが欠けていると、せっかく発電所をつくっても現地の人々が十分に活用できないケースもあるのです。

——笑顔で働くことも意識されているそうですね。

そうですね。しかめっ面をしていてもやるべきことが変わるわけではありません。それならばできるだけ笑顔で仕事をしたいと思っています。ありきたりかもしれませんが、みんなで楽しく働くことを常に意識しています。
まだ若手だったころは、笑顔で働く人が少なかったようにも感じていました。みんなが怖い顔で仕事をしているとコミュニケーションが活発にならず、結果としてチームのアウトプットが下がります。入社11年目に課長を任されるようになった時、そのことに気づいてからは笑顔で働くことを強く意識するようになりました。

理想の組織と将来のビジョン

理想的な組織をつくり、
「インフラといえば住友商事」を
実現したい。

——大樂さんが考える理想的な組織とはどんなものでしょうか?

私が常々メンバーに伝えているのは、個々人が「independent」に仕事をしてほしいということです。チームとして成し遂げるべきゴールを共有した上で、それぞれの担当者がその領域のプロとして自走できるチームを理想と考えています。人によって細かい仕事の進め方は異なりますが、そこはメンバーを信頼して任せています。「どんな失敗をしても会社が潰れることはない、心配するな」ともよく言っていますね(笑)。とはいえ、私自身のこれまでの経験から気づくこともあるので、大枠のアドバイスを送ることは欠かしません。人員配置を計画する時は、年次や性別にとらわれず本人の実力やビジョンを重視しています。

——最後に、将来的な目標を教えてください。

「インフラ事業といえば住友商事」と言われることが目標です。私たちは技術や商品を持っているわけではなく、あくまでも「人」で勝負しているので、その「人」が持つ価値を最大限に高めていかなければなりません。私自身とメンバーそれぞれのマーケットの知見やノウハウ、各分野のエキスパートとのコネクションを強化しつつ、その国とそこで暮らす人を知る努力を地道に続けていけば、きっと目標に届くと信じています。

大樂 智典が答える
5つのQ&A

Q1 入社した理由は?

工学部出身なので、学生時代の同期たちはメーカーに就職する人がほとんどでしたが、事業の幅広さに惹かれて住友商事に入社しました。

Q2 会社の雰囲気を一言で言うと?

住友商事だけでも5,000人を超える社員がいるので、本当にさまざまな人がいます。一言で表現するのはむずかしいですが、多種多様な人たちと目標を共有し、時にぶつかりながらも一緒に仕事をしていくのはすごく楽しいですよ。

Q3 求職者にオススメしたい住友商事の良いところ

仲間という感覚が強い会社だと感じます。上司・部下という関係よりも仲間と呼ぶ方がしっくりくる雰囲気。特に電力事業はプロジェクトのスパンが長く、メンバーが一緒に過ごす時間も長いので関係も深くなります。担当案件に対して強い愛着を持つ人が多く、その気持ちがプロジェクトの成否に関わるとも感じています。

Q4 プライベートの過ごし方は?

ゴルフとお酒。おじさん臭いと思われるかも知れませんが、これが楽しいんです。駐在中は現地のメンバーや取引先と一緒に過ごす時間が多く、文字通り「同じ釜の飯を食う」生活。私自身はそんな日々を目一杯楽しんできました。

Q5 過去のどのような経験が、今のあなたをつくっていますか?

仕事では早くからリーダー的な立ち回りを求められてきました。「現場に出ると骨太になる」と先輩たちが言っていたように、矢面に立つ分、鍛えられて成長できたと感じています。

とある1日

8:30
出社、メールチェック
9:00
各種資料のチェック
12:00
近所の日本料理店でランチ
13:00
各案件チームと打ち合わせ
16:00
取引先との打ち合わせ
18:00
退社
18:30
取引先との食事会
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