やりがいも、責任も、
働きやすさも
手に入る会社。
投資審査第一部
伊藤 亜梨沙
この記事のサマリー
1. 前職での会計や金融の知識を活かし、事業投資や商取引におけるリスクマネジメント業務を担当。
2. 幅広い知識と現場力で、企業価値向上に向けた意思決定をサポート。
3. チームワークと一体感で、大きな価値を提供する。
- Profile
- 大学卒業後、大手監査法人や外資系証券会社に勤務したのち、アメリカの大学院へ。修了した2016年から住友商事の在シンガポール法人であるSumitomo Corporation Asia & Oceaniaに入社し、投資事業部を担当。2019年、日本へ帰国するタイミングで住友商事に入社。
※所属およびインタビュー内容は、取材当時のものです
これまでと現在の仕事
前職での経験を活かし、
住友商事の事業投資や商取引の
意思決定をサポート。
——以前は外資系の監査法人や証券会社で働いていたそうですね。
そうですね。アメリカの大学を卒業し、米国公認会計士の試験に合格していました。新卒で入社した監査法人では、会計の知識を活かした監査業務関連のサポートを行うほか、様々な金融機関における運用業務支援、財務分析、規制対応等のアドバイザリー業務に携わりました。その後、外資系証券会社に移り、主に債券などの金融商品に関する市場リスク・流動性リスクの管理や資本管理関連の業務を担当したのち、アメリカの大学院(修士課程)に2年間留学しました。
——そこから住友商事へ?
修了のタイミングで改めてキャリアについて考えたときに、事業会社に寄り添って支援できるビジネスに携わりたいと思い、住友商事の在シンガポール法人にあたるSumitomo Corporation Asia & Oceaniaに入社しました。投資事業部に3年程度従事した頃に日本へ帰国することになり、住友商事に入社しました。
——そして現在は、投資や商取引のリスクマネジメントを担当しているとのことですが、具体的にはどのような仕事になるのですか?
住友商事はグローバルに幅広い産業領域で事業活動を展開しています。私は、事業部門や事業会社における投融資・M&A案件等の実行支援、及び、事業を取り巻く様々なリスクについて複眼的な観点から検証・評価を行い、当社経営陣へ対して案件の実行可否に係る意思決定の支援を行っています。
例えば、投資の入り口において、事業計画の分析や経済性評価、法規制・税務リスクの確認など、定量面・定性面でリスクを検証・評価します。また、投資実行後のガバナンス体制の構築支援や、住友商事グループのポートフォリオ管理におけるバリューアップや撤退の支援も行っています。
仕事の醍醐味
責任の大きさは、
やりがいの大きさ。
——あらゆる観点からリスク分析を行うには、幅広い知識が求められそうですね。
業界知見やM&A・ファイナンスに関する知識のほか、会計・税務・法務などの幅広い知識が求められますね。もちろん、各分野に精通したエキスパートが社内の他部署にいるので、そうした専門部隊と密に連携しアドバイスを受けながら、多角的な視点で営業部の案件検討プロセスに関与し、最終的な実行可否に関する意思決定まで一気通貫でサポートします。過去案件等の様々な経験から生み出されたリスクマネジメント部隊独自の知見・ノウハウを活かし、案件を俯瞰した視点で、企業価値向上に向けた経営判断へ導くための支援を行う、といったイメージでしょうか。
——やっぱりそうなんですね。そのなかでも、面白さはどのようなところに感じますか?
営業の方をはじめ社内関係者や、時には社外の専門家と連携して案件の検討を進めますが、多様な観点から知恵を絞り協力し合いながら、喧々諤々と議論を重ねるなかでアイデアが生まれ、常に新たな発見に出会えることです。あとは、実際に事業会社に足を運ぶ機会もあり、現場の悩みや経営課題について一緒に考え、ビジネスを肌で感じながら事業に関する理解を深めることもできます。全社的な目線を持ちつつも、現場に寄り添った観点を養うことで、より俯瞰的にビジネスの全体像を捉えた支援につながると思います。私たちの仕事は、事業会社の経営方針や意思決定に関与することが多い分、責任の大きさと比例してやりがいも実感できます。また、ビジネス環境の変化に伴い私たちの業務内容や期待役割も日々変化していますので、様々な経験を積んで幅広く活躍できる機会があることも魅力ですね。
——現場へ行くこともあるとは意外ですね。現場ではどういったことをされるのですか?
たとえば、ミャンマー案件で市場調査を実施した際、地方の農家やディーラーを訪ね、どのような課題を持っているのか、どんな商品やサービスを期待するのかを伺ったりするなど、地道な活動でした。ただ、その土地の豊かさやそこで暮らす人々の想いに触れることで、私たち住友商事がどのように現地の発展へ貢献できるのかをより具体的に考えるきっかけになりましたし、担当営業の方と試行錯誤しながら現場に関わった貴重な経験になりました。案件としては、残念ながらミャンマーの情勢悪化によって頓挫してしまいましたが、とても印象深い経験になりました。
また、時には投資先の経営陣と直接向き合い議論する機会もあります。東南アジア地域に展開する事業会社へ対する投資案件では、交渉に同行し、経営陣の方々と住友商事の経営理念を共有し、経営者の立場に立った視点での成長戦略や経営課題などについて腰を据えて話し合いました。この案件はその後、無事に投資するに至りました。
住友商事で働く魅力
この仕事は社会をつくる礎。
ビジネスを通じて、地域経済の発展や人々の豊かな生活に貢献する。
——実際の事例を聞くと、伊藤さんの仕事が地域経済の発展や社会貢献につながっていることがよくわかります。あらためて、住友商事で働く魅力とは何でしょうか?
私たちの事業は、まさに社会基盤であり社会的価値創造につながるものだと思います。リスクマネジメント業務を通じて、ビジネスの創出や社会課題の解決に挑み、地域経済の発展や人々の豊かな生活の実現に貢献できることが嬉しいです。
住友商事には、多様性を尊重しつつも共通のビジョンに向けて一丸となって取り組むチームワークがあり、それが働きがいにもつながっています。年次や所属に関係なく、自由に議論することを大切にする風土。だからこそ、社員一人ひとりが自分の仕事に対してプロフェッショナリズムを持ち、コミュニケーションを通じて切磋琢磨する一体感が生まれているのかもしれません。この点は前職の監査法人や外資系企業とは大きく異なるポイントです。前職は個人競技に近い環境でしたが、住友商事は団体競技。それぞれの専門性や強みを活かしながら連携することで、共に成長を目指すような環境です。
——前職での経験を踏まえて、他に住友商事に対して感じることはありますか?
人材に対する会社のコミットメントが素晴らしいと思います。人材育成に関する制度も充実していて、若い頃から海外で働くチャンスがあり、専門的なスキルを身につけるためのサポートも非常に手厚いです。監査法人や外資系企業で働いていた頃は、個人のスキルアップは個人の責任という感じでしたが、住友商事は人材育成に積極的に注力していると感じます。
そして、住友商事に入社して感じた嬉しいサプライズが、想像以上に女性が活躍していることです。入社前までは「商社=男性中心」といったイメージを持っていましたが、ここでは女性が多数活躍しています。実際に、私自身も安心して働ける環境があると感じますし、実行力や行動力があれば大きな仕事も任せてもらえます。フレックスなどの制度も充実しているので、働き方やライフステージに合わせて中長期的にキャリアを築ける環境だと思います。
伊藤 亜梨沙が答える
5つのQ&A
Q1 入社した理由は?
総合商社の幅広い事業領域やビジネスの仕組みづくりに魅力を感じたのと、地域社会に貢献したいと思ったことが入社のきっかけです。
Q2 会社の雰囲気を一言で言うと?
・フラットで、ざっくばらんに話せる
・年次や立場に関係なく、主体性と責任感をもって仕事に取り組める
・協調性が高く、関係者との対話や意見交換を大切にする
・部下や後輩の育成を重視し、成長する機会を与えるなど、働きやすい環境を大切にしている
一言ではまとまりませんでした。(笑)
Q3 オススメしたい住友商事の良いところ
女性が働きやすい環境づくりに取り組むなど、社員一人ひとりを大切にしているところです。アイデアと実行力があれば、若手でもチャレンジできる場が多くあると感じます。
Q4 仕事を楽しむ秘訣は?
1つ目は、周囲との信頼関係を築くことです。信頼できる仲間と一緒に仕事をやり遂げたときの達成感は倍増すると感じます。
2つ目は、どんなに小さなことでも好奇心をもって取り組み、自分が提供できる付加価値を見つけること。それが喜びにつながり、周囲から信頼を寄せられることにもつながります。
Q5 過去のどのような経験が、今のあなたをつくっていますか?
長い海外生活や留学の経験から、変化に適応し、チャレンジすることの大切さを学びました。周囲とコミュニケーションを取り、信頼関係を築くことが壁を乗り越える秘訣です。自分一人で達成できることには限界があるもの。自分の考えや価値観は大切にしつつも、先の変化を見据えて広い視野を持ちたいですね。そのために、周囲の意見を尊重することを心がけています。
とある1日
- 9:30
- 出社、メールチェック
- 10:00
- 担当案件のリスク分析作業
- 11:00
- 営業部と投資基準・リスク規定の打ち合わせ
- 12:00
- ランチ
- 13:00
- 海外事業会社とオンラインで打ち合わせ
- 14:00
- 外部アドバイザーの弁護士と打ち合わせ
- 16:00
- 社内稟議に向けた準備・稟議資料の作成
- 17:00
- 経理部と打ち合わせ
- 20:00
- 退社