不動産開発のプロとして、
世界で活躍する夢を叶えたい。
不動産SBU
荒木 亮人
この記事のサマリー
1. マンション開発に関わるすべての業務を一気通貫で担当。
2. 幅広い知識が求められるため苦労もするが、成長の伸び代は大きい。
3. 自分の思いを込めて仕事ができる環境。次は、海外を目指す。
- Profile
- 2018年に新卒で入社後、住宅・都市事業部に配属となり、関東圏の住宅開発を担当する。賃貸マンションの開発を経験したのち、2022年に同事業部内で関西圏を担当するチームへ異動。現在は大型分譲マンションをはじめ、複数の案件を担当している。
※所属およびインタビュー内容は、取材当時のものです
これまでと現在の仕事
マンション開発のすべてを
一気通貫で手がける。
——入社以来、住宅の開発事業に携わってきたそうですね。具体的にはどのような業務になるのでしょうか?
マンションを造り、お客様に届くまでを一貫して担当しています。まずは、建物を建てるための用地取得がその第一歩です。仲介業者から土地の情報を収集し、気になる情報があれば現地を訪ねます。土地の条件や規模、事業化の可能性と採算を試算し、関係各所との合意が得られれば用地取得に向けて動きます。その後は、どのようなマンションを造るかといった商品企画を行います。土地ごとに求められる住宅や住人のニーズは異なるものです。近隣の物件情報を参考にマーケティングを行い、ターゲットのニーズに合わせて間取りや価格帯を決めます。建物の施工を依頼する建設会社の選定についても担当しており、複数の会社を比較検討しながら決定していきます。
——開発に関わるすべての業務を担当されるのですね。着工後はどのような仕事を?
工事の進捗管理と並行しながら販促を行っていきます。進捗管理では、設計士やデザイナー、建設会社と連携し、現場での定期的な打ち合わせを行いながら、スケジュール通りに工事が進んでいるか、品質に問題がないかを確認します。工事では多くの専門家を巻き込んでいきますが、お客様に対する最終的な責任は事業主である私たち住友商事にあります。そのため、引き渡し前の品質チェックは一部屋ずつ念入りに行い、問題があれば必ず解決していきます。
販促では、販売会社や広告代理店と協力し、お客様にマンションを届けるまでの戦略を検討します。ターゲットとコンセプトを決定したのち、広告施策や予算配分、もっと言えば広告に掲載するキーワードの決定にも関わっています。
仕事の難しさと成長
不動産会社よりも
不動産のプロになれる。
——あまりにも業務範囲が広いので、正直大変そうだなと思ったのですが。
用地取得から販売まで、それぞれの領域で専門知識が求められるので、いわゆるデベロッパーといわれる不動産会社はそれぞれの領域ごとに分業するケースが多いですね。一気通貫ですべてを担当するのは確かに大変なのですが、だからこそ、成長の伸び代も大きいと思っています。はじめはどうしても「広く浅く」になりがちですが、長く続けていけば、すべての業務を「広く深く」理解できるようになる。これは住友商事で不動産を開発するからこそ身につくアドバンテージだと感じています。言い換えれば、不動産会社よりも不動産のプロになれる、そう思っています。とはいえ、入社2年目に初めて主担当を任せてもらった時は、それはもう大変でしたよ。経験が浅く、判断できないことも多々あり、社内外の色々な人に迷惑をかけました。ですが、周囲の支えを受けながら開発した物件を見た時は、何にも替えられない感動がありました。メッセージアプリのアイコンは、今でもその物件です。
——それくらい思い入れがあるのですね。現在手がけている物件も、困難に直面中だと伺いましたが。
そうですね。「クラッシィハウス 京都六地蔵」という大規模なマンション開発です。2023年の竣工を前に、2022年から担当しているのですが、それまでは主に賃貸マンションを担当してきたので、分譲マンションの経験はなかったのです。マンションそのものが「一つの街」のように機能するのがコンセプトになっていて、総戸数648戸、充実した共用施設と近隣には商業施設も入ります。さらに駅直結でバスも止まる。まさに街なのです。ですので、ただマンションを建てるのとは違った難しさがあります。行政やインフラ事業者との調整や交渉には特に苦労しました。
——苦労というと?
各事業者にそれぞれの事情や目的があるので、そこの折り合いですね。ですので、課題や論点がどこにあるのか、それらを一つひとつきめ細かく洗い出していきました。そして、それらをチームで分担しながら一つひとつクリアにしていく。地道な作業ですが、これなしでは物事が進んでいかないので非常に重要なタスクです。一筋縄ではいきませんでしたが、こうした地道な合意形成の積み重ねが、大きなプロジェクトを動かしていくことなのだと実感しました。
仕事のやりがいと将来のキャリア
未熟さを知り、成長の糧に。そして、いつかは世界へ。
——たくさんの苦労を経験したようですが、どのような時に仕事のやりがいを感じますか?
月並みかもしれませんが、無事に住宅が完成して、お客様がそこで暮らす様子を目の当たりにしたときですね。「この仕事をしていてよかった」と心から感じます。また、一気通貫で関わるからこそ、すべての過程で自分の思いを込めて仕事ができるところも魅力です。
「現場を現場任せにしない」「魂は細部に宿る」とは上司の言葉であり、私が常日頃から意識していることです。こうした事業を行う上では建設会社など関係者との信頼関係が不可欠です。普段から意識的に「私はこんな人間です!」と心をひらいていくことで、人間関係を築いていくことを大切にしています。
——これからはどのようなキャリアを目指していますか?
実は、ここではじめて分譲マンションを担当したことで自分がいかに未熟であるかを痛感しました。それまではずっと「次は海外のマンション開発をやりたい」と思っていましたが、まだまだ身につけるべき知識や経験は山のようにあることを知れたので、まずはここでスキルアップをしていきたいです。たくさん苦労して、たくさんの経験を積んだのちに、入社当時からの夢をいつか叶えたいと思っています。
荒木 亮人が答える
5つのQ&A
Q1 入社した理由は?
社会人になるまでは海外に行った経験も多くはなかったのですが、それでも好奇心はあったので、「海外をフィールドに働きたい」と考えていたことと、「社会の基盤を支えるような仕事がしたい」という思いで、総合商社を志望していました。なかでも、働く人の雰囲気の良さをもっとも感じたのが住友商事でした。
Q2 入社後に驚いたことは?
若いうちから想像以上に大きな裁量を与えてもらえることに驚きました。私の場合は、入社2年目から一人で社外とのやりとりもさせていただき、設計や現場の定例会議にも出席。非常に多くの経験を積ませてもらいました。もちろん、経験が浅いうちは迷うことも多いのですが、上司や周囲の仲間がいつもサポートしてくれました。
Q3 将来の夢は?
海外での不動産開発です。住友商事の世界規模のネットワークを最大限に活用して、さまざまな国や地域で人々の暮らしに貢献したいと思っています。国内でも、商業施設とマンションを合わせて開発するなど、住友商事の街づくりには大きな夢と可能性があると感じています。
Q4 プライベートの過ごし方は?
オン・オフの切り替えは大切にしているので、プライベートでは思いきり遊びます。先日は同期と一緒にセブ島まで旅行に行ってきました。色々な仕事に関わる同期からそれぞれの話を聞けるのも刺激になっています。
Q5 仕事終わりの過ごし方は?
先輩や後輩とお酒を飲みに出かけたり、サウナへ行ってリフレッシュすることも。普段は仲の良い仲間、仕事においてはベストを尽くせるパートナーとして、良い関係を築けています。
とある1日
- 9:30
- 出社、メールチェック
- 10:00
- 用地の仲介業者と打ち合わせ
- 11:00
- 不動産マーケットの情報収集
- 12:00
- 担当現場に移動し、ランチ
- 13:30
- 現場事務所で建設会社と打ち合わせ
- 15:00
- 現場にて進捗の確認
- 17:00
- 会社へ戻り、進捗報告
- 19:00
- 翌日のスケジュールを確認して退社