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コンサルタントと
投資銀行の経験と知見を活かし
社会インフラの課題解決を目指す。

PFI推進部

平野 剛久

Profile
2008年入社。大手コンサルティングファームを経て外資系投資銀行において情報通信メディア業界を対象としたM&Aアドバイザリー業務に従事。その後2008年に住友商事に入社。入社後は投資開発部や事業金融部を経て2017年より現職。
※所属およびインタビュー内容は、取材当時のものです

私のキャリアヒストリー

M&Aアドバイザーから事業投資開発へ。
今手掛けるのは空港の民営化プロジェクト。

新卒入社はコンサルティングファームで金融機関等の新規事業開発や合併統合プロジェクトに従事した後に外資系投資銀行で主に情報通信メディア業界を対象としたM&Aアドバイザリー業務に携わっていました。
顧客企業が抱える難解な経営課題をどのように解決するのか、毎日頭に汗をかきながら充実した日々を過ごしていたのですが、徐々にM&A取引のタイミングだけではなくその後の事業運営まで関わりたくなるようになりました。
そして次は中長期視点で腰を据えて主体的に事業を創ることが出来る事業会社で働きたいと思い住友商事に入社を決めました。住友商事は自社で投資を行いその後の事業運営までコミットする非常に面白い舞台がそろっており、ここなら自分のキャリアが活かせるし更に伸ばしていけると感じたことを覚えています。
現在、PFI推進部(※1)に籍を置き、インフラ事業の中でも空港コンセッション事業投資を担当しています。PFI推進部は2017年に新設された部署であり、その際私が目指していた社会課題の解決に貢献出来るチャンスと考え、自ら手を挙げて部創設メンバーとして参加しました。
空港はさまざまなステークホルダー、及び事業の複合体として地域経済社会にも深く根差しており、人の生活に欠かせない社会基盤です。空港の新たなビジネスチャンスの創造を通じて人々の暮らしをより豊かにすることを主眼に置き、日々業務を行っています。

  • ※1:PFI(Private Finance Initiative)とは公共施設の建設や維持管理・運営などを民間企業に委託し、その経営能力や技術的能力、資金力などを活用する新しい手法を意味します。

私が住友商事に惹かれた理由

重要な社会インフラに携われる魅力と
世界中に広がるネットワーク。

空港のPFI推進という大規模な事業に携われるのは、やはり住友商事というバックボーンがあるからだと感じています。業務を通じて困難な課題に直面することもしばしば有りますが、住友商事グループの国内外拠点が培ってきた世界中のパートナーや取引先とのネットワークと、分野毎の専門家の方々の協力により、私個人では成し遂げられない課題解決を全力で支援してくれることが住友商事の大きな魅力です。
住友商事は、自社の事業精神として「自利利他公私一如」を掲げ、自社に利益をもたらすと同時に、社会にも価値をもたらし、ともに成長を実現するというビジョンに基づき事業を行っています。時代の変化を先取りした事業創造を行うことが生業であるため、ダイナミックに動く業界動向を基にチームメンバーで自由闊達な議論を行い、打ち手を日々改善し続けることが重要です。大企業でありながらこのような機動的な事業展開ができる点も住友商事の良いところだと思います。
また、住友商事の持つ企業カルチャーも私にとってプラスになっています。入社前は中途採用者として肩身の狭い思いをするのではないか心配でしたが、結局杞憂でした。上司同僚含めて皆多様性に理解があり、懐が深く自分次第で何でもチャレンジ出来る風土が住友商事には備わっています。個々人の社員がグローバルでの事業活動を通じて常に変化を先取りして、新たな価値創造に挑戦してきたことが理由でしょう。キャリア開発についてもマネジメント知識を深めるために米国ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院のエグゼクティブプログラムに参加させてもらうなど、更なる成長をサポートする仕組みが整っています。
外から見ると、総合商社は毎日朝から夜まで仕事しているというネガティブなイメージがあるかもしれません。しかし、社内は決してそんなことは無く、長期的に腰を落ち着けてそれぞれの業務に取り組んでいる方ばかりです。こういった姿勢がそれぞれの事業において大きな価値を生み出すのではないでしょうか。

私が住友商事で目指す未来

気候変動への対処や地域社会の発展など
インフラに限らない重要社会課題の解決を。

私が住友商事に入社して最初に取り組んだ仕事は、出向先投資ファンドでのCSK(現SCSK株式会社)の事業再生です。当時CSKは不動産投資の失敗により経営不振に喘いでいました。1万名近い従業員の方々の雇用を一人でも多く守ることを願い、先方経営陣と事業再生計画を策定し、資本増強に必要な投資家募集のため、国内外の金融機関から事業会社まで懸命に回りました。結果的に当社グループIT企業と合併統合することで存続の道筋をつけることができました。現在では連結売上高4000億円弱を誇る大企業へと成長し、住友商事グループの収益の柱の一つになっています。
このような社会的インパクトのある事業の成功へ貢献出来たことが私の中で大きな自信となっています。現在行っている空港のPFIについても社会的な意義が大きく、地域に貢献できるビジネスモデルです。企業や社会インフラの課題を解決することにより人々を幸せにし、暮らしを豊かにするという使命感を持って今後もキャリアを伸ばしていきたいと思っています。
今後の目標ですが、インフラ事業投資を通じて社会課題の解決に貢献したいと考えています。住友商事に限らず、多くの商社が今事業の主軸をトレードビジネスから事業投資に移しつつあります。気候変動問題や循環経済、地域社会・経済の発展など重要社会課題の解決に向け、SDGsを念頭に置いた事業ドメインに転換しようとしています。
中でもインフラ事業は新興国では中間所得層人口増に伴う更なる設備投資ニーズの増加、成熟国ではインフラの老朽化やCO2排出量削減等さまざまな課題があり、これほどやりがいのある仕事はないと感じています。今までのキャリアで培った能力と経験を全て注ぎ込み、これらの解決に貢献すべく、これからも全力で取り組みたいと考えています。

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